三十日目高度なアプリケーション & more

今日作ったのはコマンドライン計算機、テキストビューアー、MMLプレイヤ、画像ビューアとIPLの改良、CD-ROM起動となってる。なってるっつーか、実際一応作った。


「一応」という枕詞を使ったのは訳があって、画像ビューアーとかCD-ROM起動なんかは全てが自作ってわけやなくてOSAKA(著者が作ってて現在も作ってるOS)からツールを拝借して作ったからその内部の全てを把握できてるわけやないんよ。


でも31日目と銘打ってるあとがきと言うかエピローグというかみたいな部分で著者の川合さんがどういう思いでこの本を書いたのかを記してあるんやけど、非常に感動した。特に感動した部分を抜き出してみると

この本で一貫していることは、「失敗から学ぶ」ことです。もちろん最初の頃は何も分らなくて失敗のしようがないので一方的な説明になっていますが、あとのほうになるにつれて、適当に作った最初のものには欠陥があるから改良しよう、という流れになっています。

という部分なんよ。


ギリでゆとり教育世代やない俺やけど、「失敗は悪」という環境で教育を受けたんよね。つか日本の教育ってそんなんやん。そんな俺にとって「わざと失敗させる」みたいなこの本はホント衝撃やった。他の本では大概にして綺麗なソースで完成したモノを載せてるのんばっかりで、それはそれで綺麗なソースってのがどういうものか?ってのはわかるわけやけど、とりあえず作ってみるだとかそれを改良するって肯定してそのやり方を示してくれているのはすごいと思った。


この本の利点は一つはOSという現在においてブラックボックスになっている部分がなんとなくどういうことをやっているかを理解できること。もう一つはソフトウェアの進化というものがどういう風にできているか?が理解できることなんやね。


ホントこの本はプログラミングに興味を持っているにもかかわらず伸び悩んでいる人には是非読んでもらいたい。ホントお勧め!買え。借りるより買え!出版社にも川合さんにもそれぐらいの貢献はしろ!